ネギまとFateのクロスオーバー小説を書いていこうと思ってます。
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「刹那はこの後どうするんだ?」
「私は士郎さんを学園長のところまで案内しようと思っていますが」
「ああ、それはいいよ。道は覚えてるし、学園長からも刹那は休ませてくれって言われてるんだ」
「そうですか……。それでは寮に戻ります」
「へえ、寮なのか」
「はい」
木漏れ日が射す林の中を取りとめの無い会話を交わしていると、目の前が開け、レンガ造りの建物が姿を現す。
そこで刹那は立ち止まり、士郎に向かって向き直る。
「では士郎さん、私はこっちなので」
「刹那にも本当に迷惑かけた。ありがとう」
「いえ、そんなことはありません」
「そうはいってもだな──」
「助けてもらったのは私のほうですから気になさらないでください。それより士郎さん、行かなくていいんですか?」
暗にこの話はここまでにしましょう、という意味がこもった台詞。
譲る気の見られない刹那に士郎は苦笑しつつわかった、と頷く。
「それじゃ、また明日学校でな」
「はい、それでは失礼します」
刹那の返事を合図に士郎は校舎へ、刹那は寮へと足を向ける。
その途中、刹那は足を止め、小さくなっていく赤い背中を一度だけ目に捉え、そして再び歩き出した。
「失礼します」
コンコンとノックをして部屋に入ると、学園長が一人椅子に腰掛けていた。
「昨日はしっかりと休めたかの?」
「ええ。エヴァたちにはよくしてもらいました」
「ほう」
よくしてもらった、という言葉に学園長は感心したように声をあげ、そして何を考えたのか、愉快そうに笑い出した。
「あの、学園長?」
「おお、すまんかったの。では、さっそくじゃが本題に入ろうかの」
訳がわからずにいる士郎に気付き、学園長は笑い声を抑える。
士郎はその笑い声の理由を聞きこうとしたが、学園長が懐から数枚の紙を取り出すのを見て開きかけた口を閉ざす。
「これが昨日言った書類じゃ。目を通してくれるかの」
「わかりました」
学園長から受け取った書類に目を通していくと、その中に麻帆良学園女子中等部、という一文を発見する。
「女子中等部、ですか?」
「そうじゃが、何か問題でもあるかの?」
「……いえ。ただ共学だと思っていたので」
女子中等部という単語に面食らい、同時に改めてやっていけるか不安を覚える士郎。
その様子を察し、学園長が諭すように言う。
「ふむ、それはすまんかったの。じゃがタカミチ君もおるでの、そんなに深刻に考えんでもいいぞい」
「……そうですね」
学園長の言葉で自分を納得させ先を読み進めていく。
そして最後の一枚になったところで、それまで静観していた学園長が何かたくらむような声色で口を挟む。
「その紙に書かれている場所がこれから衛宮君の住むところじゃ。確認してくれるかの」
言われたとおり最後の一枚を確認し、今度こそ士郎は固まる。
その反応が予想通りなのだろう、学園長はふぉふぉふぉと満足そうに声を上げて笑う。
「……学園長、これは一体どういうことですか?」
「どういうこともなにも、そこに書かれているとおりじゃが?」
「……マジですか?」
「真剣と書いてマジじゃ」
軽い眩暈を覚えつつ、改めて問題の箇所をマジマジと見る。
そこには、こう記されていた。
『麻帆良学園中等部女子寮』
と。
口を開けない士郎を放って学園長は一人で話を進めていく。
「最近なにかと物騒でのう、寮にも管理人が必要じゃと思っておったんじゃが、そこに丁度衛宮君が来たというわけじゃ。衛宮君は腕もたつようじゃしのう」
「いや、事情はわかりますけど女子寮の管理人が男ってのはまずくないですか!?」
当然のごとく抗議の声をあげる士郎。
──士郎は知らない。
彼の自宅が周囲から女子寮のようだ、囁かされていたという事実を。
それはさておき、学園長。
「もちろん管理人としての給料は上乗せするぞい」
士郎の声など聞こえていないかのように話を進めていく。
「そういう問題ではなくてですね──」
なおも言い募ろうとする士郎だったが、学園長のいい笑顔を見て言いかけた言葉をしまいこむ。
「……一応聞きますが、拒否権ってあります?」
「そうなると困ったのー。何せ中途半端な時期じゃ、衛宮君が住めるところは他にないしのう。ちなみに野宿はダメじゃぞ」
諦めの響きを伴った士郎の問いに、学園長は愉快そうな顔を崩さずにトドメを付け加える。
残る選択肢はエヴァの家で下僕、もしくはメシ使いになることだが、さすがにそれは避けたいのだろう。
「……わかりました。寮の管理人の仕事、お受けします」
「そうかそうか、ありがとの衛宮君」
学園長は感謝の言葉を述べるが、その顔には悪戯が成功した時の満足感を伴った笑顔が張り付いており、士郎は肩を落とし大きく溜息をつく。
「さて、住むところの話がついたところで、今度は衛宮君に仕事について説明しようかの」
仕事という言葉と共にまじめな表情に戻った学園長に、士郎も表情を引き締める。
「まずは副担任としてじゃが、補佐をお願いしたいのじゃ。教師として以外にも私生活の面や、魔法使いとしても、の。何でも衛宮君が解決してしまってはネギ君の修業の意味が無くなってしまうからの」
「わかりました」
「次に寮の管理人としての仕事じゃが、こっちは文字通り管理人としての仕事じゃ」
細かいことはこれを読んでおけば大丈夫じゃ、と数枚の用紙と共に部屋の鍵を手渡す。
「それと、いま言った仕事以外もお願いすることになるかもしれんが、かまわんかの?」
「大丈夫ですよ」
「そうかそうか、では最後に、くれぐれも一般の生徒に魔法、いや魔術じゃったか、そのことをばれんようにの。もしばれたら……」
話を区切り、湯飲みに口をつける。
そして湯飲みを置いて、一言。
「オコジョにされてしまうからの」
身構えていた士郎は予想外の言葉に、思わず素っ頓狂な声をあげる。
「お、オコジョですか?」
「うむ、じゃから十分注意するようにの」
「わ、わかりました」
学園長が冗談を言っているようにも見えず、士郎はとりあえず了解を伝える。
「後はこれを受け取っておいてくれ」
次に士郎は封筒を渡される。
中を確認すると、そこには一万円札が厚みをもって存在していた。
「ええと、お金なんて受け取れませんよ」
「衛宮君、その格好で教師をするつもりかの?」
手元の封筒を返そうとするが、フォフォフォと笑う学園長に指摘され、士郎は自分の格好を確認する。
ジーンズにトレーナー、赤い聖骸布。
確かに教師、というにはおかしな格好である。
「それ以外にも、その用紙にも書いてあるが部屋にはある程度揃っているとはいえ生活に必要な物は出てくるじゃろ? ご飯も食べないといかんしの」
「そうですね……。では、お借りします」
士郎の答えに学園長は固いのー、と言った後で最後に、と言葉を続ける。
「明日はまずこの部屋に来てくれんかの。ネギ君を紹介せんといかんからの」
「わかりました」
「では、わざわざすまんかったの。今日はこれまでじゃ」
「はい、失礼しました」
バタン、とドアが閉まる。
そうして士郎が学園長室を出た後。
「……それにしても、あのエヴァンジェリンがよくするとはのう」
学園長は一人呟く。
「面白くなりそうじゃ」
辺りが赤く染まる中、士郎は買い込んだ山のような荷物を抱えてある建物を見上げていた。
言うまでもなく、目の前にあるのは、これからの住居となる麻帆良学園中等部女子寮である。
「ここか……」
大量の荷物を抱えながら、士郎はそう漏らし寮の前で立ち尽くしていた。
いくら寮の管理人ということになっていても中に入る決心がつかず、刹那が通らないものかと待っていたのだ。
しかしそううまくいくはずもなく、かといって立ち尽くしているわけにもいかず。
「……行くか」
気後れしそうになる自分に気合を入れ、寮の玄関をくぐった。
5分後。
山のような荷物と共に持った寮の案内図に視線を落とし、士郎は自身の部屋がある階を歩いていた。
このあたりにあるはずの自分の部屋を手元の案内図と見比べつつ探していると、曲がり角に差し掛かったあたりで、
「きゃっ!?」
ドンッ、という衝撃と共に上がる女の子の声に、士郎は荷物を崩さないようにバランスを取りながら慌てて声のしたほうに目をやる。
そこには床に腰をついている黒髪の女の子と、その隣にはツインテールの少女が立っていた。
「このか、大丈夫!?」
「うん、なんともないえ」
「ちょっと、どこみて歩いてるの……って、どうしてここに男がいるの!?」
木乃香と呼ばれた子を起こすとツインテールの少女はこっちを見、ぶつかった相手が男だと気付くとずんずんと詰め寄ってくる。
「あー、そのだな……」
その剣幕に押され、士郎は謝ることも出来ずに思わず半歩後ずさる。
が、すかさず少女も半歩詰め寄る。
「早く出て行きなさいよ!ここは女子寮なのよ」
「えーと、こっちにも事情というものが……」
「言ってみなさいよ!」
「俺、ここの管理人っていうことなんだ」
「へ?」
さきほどまでの剣幕を忘れ去ったかのように目を丸くする少女に、士郎はいまのじゃあんまりか、と思い、佇まいを正し、告げる。
「今日からこの寮の管理人になりました衛宮士郎です。よろしくお願いします」
言って、抱えている荷物ごと頭を下げた。
「………」
一瞬の静寂の後。
「え、ええーーーーー!?」
目を見開き、盛大に叫ぶ少女。
「アスナー、あんまり大きな声出すと周りに迷惑やえ?」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!なんで男が女子寮の管理人なんてするのよ!」
「いや、なんでと言われても。俺も学園長に頼まれたからで」
さきほどまでの勢いに輪をかけて迫ってくる少女だったが、学園長という言葉にはあ、とため息をつく。
それに代わってこのかと呼ばれた少女が口を開く。
「おじいちゃんに頼まれたん?」
「おじいちゃんって、もしかして学園長のお孫さん?」
「うん、学園長はうちのおじいちゃんなんよ。よろしくなー士郎さん」
「あ、よろしく。えっと、このかちゃんであってるかな?」
「それであってるえ。こっちはアスナっていうんよ」
「明日菜もよろしくな」
木乃香に紹介され、さっきまで詰め寄っていた明日菜だったが、まあ学園長先生の言うことなら仕方ないかと呟いて、
「えと、こっちこそよろしくお願いします士郎さん」
敬語で挨拶する明日菜とさきほどまでのギャップに、士郎は笑みを浮かべる。
「そんなにかしこまる必要はないさ。さっきまでと同じでいいさ」
「……じゃあ普通に話すわ。ところで、なんでこんなところ歩いてるの?」
「ああ、ここらへんに俺の部屋があるはずでさ、探してるところなんだ」
指先で摘んでいる案内図をピラピラと振ると、明日菜がそれを掴み、覗き込む。
「全く仕方ないわね。案内してあげるからついてきなさいよ」
「助かる。このかちゃんの手首も早く手当てもしたかったしな」
「え、手当てって、このか?」
振り向く明日菜に、木乃香はバツが悪そうに笑顔を作る。
「あはは、よくわかったなー士郎さん」
「さっき立ち上がろうとして手をついた時、一瞬だけ痛そうにしてただろ?」
「でもええよ、これくらい大したことないし」
「ダーメ。そういうのはほっとくと治るまで時間がかかっちゃうからね」
「でもー、ひゃっ!?」
大丈夫と言い張る木乃香だったが、士郎が手首に軽く触ると痛そうに声をあげた。
「ほら、触っただけでそんな声出すくらいなんだから、結構痛いだろ? すぐすむから上がっていってくれ」
「そうよこのか。元々士郎のせいで怪我したんだしさ。ほらほら」
遠慮する木乃香の背中を押してずんずん進んでいく明日菜の物言いに苦笑しつつ、士郎は後をついていく。
すぐそこまで来ていたようで、少し歩くと明日菜の足がが一つの部屋の前で止まる。
「ほら、ここよ」
「わざわざありがとな」
明日菜に向かって礼を言って、管理人室の鍵を差込みドアを開け、玄関に荷物を下ろす。
「いま用意するからちょっと待っててな」
2人を部屋に上げてから、士郎は手に持っていたうちの一つのビニール袋の中を探り、さきほど買った包帯と湿布を取り出す。
「はいこのかちゃん、手見せて」
観念したのか、素直に腕を差し出した木乃香の腕を取る。
手首に湿布を貼りながら、士郎はさきほどできなかった謝罪の言葉を口にする。
「怪我させちゃってゴメンな」
「気にせんでええよ。手当てまでしてもらっとるし」
「いやまあ、それはそうなんだけど……。とにかくゴメンな」
朗らかに言う木乃香にそれ以上言葉が見つからず結局再びごめんと謝る士郎に、木乃香は微笑む。
その間も士郎は手を止めることなく丁寧に包帯を巻いていき、仕上げとばかりにテープでとめる。
「これでよし、と。これなら明日にはよくなってるはずだから、今日一日はあんまり動かさないほうがいいよ」
「はーい。あ、でもそうすると今日の晩ご飯どないしよ?」
木乃香は手当ての様子を見ていた明日菜に話を振る。
「そうねぇ、その手じゃ料理出来そうにないし、食堂でいいんじゃない?」
「それなら明日菜が作ればいいんじゃないか?」
「う……」
思ったままのことを口にする士郎だったが、明日菜は言葉を詰まらせる。
それに首を捻る士郎に、木乃香が笑いながら説明する。
「明日菜はなー、料理苦手なんよ」
「あー……、なるほど」
「……なんで納得するのよ」
明日菜がジト目に気付き士郎は慌てて言い訳する。
「あー、なんだ、明日菜は作ろうって言わなかっただろ? だから苦手なんだなーと思っただけだ。それより、」
不機嫌そうな眼差しをかえない明日菜を見て、士郎はなんとか話を変えようとと、玄関においてあるビニール袋を確認して、
「そうだな、それなら俺が二人の分の晩飯も作るよ」
すると二人、特に明日菜が意外そうな顔をする。
「……何か変なこと言ったか?」
「士郎、料理できるの?」
「まああんまり期待されると困るけどな」
「でもええの? うちらは食堂でもかまへんけど」
「いいって。それに、ご飯ってのは一人で食べるよりみんなで食べたほうがおいしいだろ? だから、俺も食べていってくれるとうれしいかな」
笑顔で言う士郎を見て、木乃香も微笑み、
「それもそうやね。それじゃあお願いしてもええ?」
それに士郎は任せておいてくれ、と答えて料理道具や食材の入った袋を持って台所へと向かった。
「ご馳走様でした」
「お粗末様でした」
3人が箸を置く。
目の前のテーブルに置かれた皿はすべて空っぽとなっていた。
「おいしかったー。士郎さん、料理上手やなー」
「まあ、昔から料理はしてたからな」
「……何か複雑だわ」
幸せそうな木乃香とは対照的に、明日菜は士郎と空っぽの皿を見比べて微妙な表情を浮かべる。
「どうかしたか?」
「なんでこんなに料理がうまいのよ」
「なんでって言われてもな……、昔からしてたからかな」
理不尽な問いに困惑気味に答える士郎に、明日菜はまだ納得いかないといった様子でそう、と呟く。
「アスナー、そんな顔するなら練習すればええんとちゃう?」
「いいわよ。練習してもこのかよりうまく作れそうにないし」
食後のお茶を飲みつつしばらくそんな他愛のない会話を交わしていると、明日菜が時計を見て、士郎に向かって口を開く。
「そろそろ部屋に戻るわ。明日の朝も早いしね」
「え、もうそんな時間なん?」
立ち上がった明日菜がほら、と指差す先には真新しい時計。
「あー、ホンマや。もっと話したかったんやけどなあ」
「まあ、別に今日が最後って訳じゃないだろ?」
残念がる木乃香だったが、士郎がそう言ってぽん、と頭に手を置くと、くすぐったそうにしながらそれを受け、確かめるように聞く。
「また来てもええ?」
「ああ。来てくれると俺も嬉しい」
士郎の答えに木乃香は顔をほころばせる。
「うん。またお邪魔するなー」
「このかー、行くわよー」
先に玄関で待っていた明日菜の呼びかけに、木乃香は立ち上がりパタパタとかけていく。
そして玄関に立つと、振り返り手を振る。
「それじゃ士郎さん、おやすみー」
「おやすみ」
士郎は手を振り返し、二人が出て行く。
扉が閉まるのを見届けながら、あの二人に刹那とエヴァと茶々丸がいる学校か、と士郎はまだ見ぬ教師生活に思いを馳せる。
一方、廊下では木乃香と明日菜が士郎の部屋での出来事を思い出していた。
「士郎さん、いい人やったなー」
「そうね。あれなら大丈夫そうだわ。それよりこのかさ、何か上機嫌じゃない?」
「え? そんなことないえ?」
言葉とは裏腹にいまにもスキップし出しそうな木乃香に、明日菜はやれやれといった顔をする。
「ま、いいわ。早く帰って寝ましょ。明日はバイトもあるし、新任教師の迎えいかなきゃいけないんだからさ。全く、何で学園長の孫娘のアンタがそんなことしなきゃいけないのよ」
「スマンスマン」
すたすたと歩く明日菜の後ろを木乃香も歩いていく。
「楽しくなりそうやなー」
そう、小さく口にしながら。
「ああ、それはいいよ。道は覚えてるし、学園長からも刹那は休ませてくれって言われてるんだ」
「そうですか……。それでは寮に戻ります」
「へえ、寮なのか」
「はい」
木漏れ日が射す林の中を取りとめの無い会話を交わしていると、目の前が開け、レンガ造りの建物が姿を現す。
そこで刹那は立ち止まり、士郎に向かって向き直る。
「では士郎さん、私はこっちなので」
「刹那にも本当に迷惑かけた。ありがとう」
「いえ、そんなことはありません」
「そうはいってもだな──」
「助けてもらったのは私のほうですから気になさらないでください。それより士郎さん、行かなくていいんですか?」
暗にこの話はここまでにしましょう、という意味がこもった台詞。
譲る気の見られない刹那に士郎は苦笑しつつわかった、と頷く。
「それじゃ、また明日学校でな」
「はい、それでは失礼します」
刹那の返事を合図に士郎は校舎へ、刹那は寮へと足を向ける。
その途中、刹那は足を止め、小さくなっていく赤い背中を一度だけ目に捉え、そして再び歩き出した。
「失礼します」
コンコンとノックをして部屋に入ると、学園長が一人椅子に腰掛けていた。
「昨日はしっかりと休めたかの?」
「ええ。エヴァたちにはよくしてもらいました」
「ほう」
よくしてもらった、という言葉に学園長は感心したように声をあげ、そして何を考えたのか、愉快そうに笑い出した。
「あの、学園長?」
「おお、すまんかったの。では、さっそくじゃが本題に入ろうかの」
訳がわからずにいる士郎に気付き、学園長は笑い声を抑える。
士郎はその笑い声の理由を聞きこうとしたが、学園長が懐から数枚の紙を取り出すのを見て開きかけた口を閉ざす。
「これが昨日言った書類じゃ。目を通してくれるかの」
「わかりました」
学園長から受け取った書類に目を通していくと、その中に麻帆良学園女子中等部、という一文を発見する。
「女子中等部、ですか?」
「そうじゃが、何か問題でもあるかの?」
「……いえ。ただ共学だと思っていたので」
女子中等部という単語に面食らい、同時に改めてやっていけるか不安を覚える士郎。
その様子を察し、学園長が諭すように言う。
「ふむ、それはすまんかったの。じゃがタカミチ君もおるでの、そんなに深刻に考えんでもいいぞい」
「……そうですね」
学園長の言葉で自分を納得させ先を読み進めていく。
そして最後の一枚になったところで、それまで静観していた学園長が何かたくらむような声色で口を挟む。
「その紙に書かれている場所がこれから衛宮君の住むところじゃ。確認してくれるかの」
言われたとおり最後の一枚を確認し、今度こそ士郎は固まる。
その反応が予想通りなのだろう、学園長はふぉふぉふぉと満足そうに声を上げて笑う。
「……学園長、これは一体どういうことですか?」
「どういうこともなにも、そこに書かれているとおりじゃが?」
「……マジですか?」
「真剣と書いてマジじゃ」
軽い眩暈を覚えつつ、改めて問題の箇所をマジマジと見る。
そこには、こう記されていた。
『麻帆良学園中等部女子寮』
と。
口を開けない士郎を放って学園長は一人で話を進めていく。
「最近なにかと物騒でのう、寮にも管理人が必要じゃと思っておったんじゃが、そこに丁度衛宮君が来たというわけじゃ。衛宮君は腕もたつようじゃしのう」
「いや、事情はわかりますけど女子寮の管理人が男ってのはまずくないですか!?」
当然のごとく抗議の声をあげる士郎。
──士郎は知らない。
彼の自宅が周囲から女子寮のようだ、囁かされていたという事実を。
それはさておき、学園長。
「もちろん管理人としての給料は上乗せするぞい」
士郎の声など聞こえていないかのように話を進めていく。
「そういう問題ではなくてですね──」
なおも言い募ろうとする士郎だったが、学園長のいい笑顔を見て言いかけた言葉をしまいこむ。
「……一応聞きますが、拒否権ってあります?」
「そうなると困ったのー。何せ中途半端な時期じゃ、衛宮君が住めるところは他にないしのう。ちなみに野宿はダメじゃぞ」
諦めの響きを伴った士郎の問いに、学園長は愉快そうな顔を崩さずにトドメを付け加える。
残る選択肢はエヴァの家で下僕、もしくはメシ使いになることだが、さすがにそれは避けたいのだろう。
「……わかりました。寮の管理人の仕事、お受けします」
「そうかそうか、ありがとの衛宮君」
学園長は感謝の言葉を述べるが、その顔には悪戯が成功した時の満足感を伴った笑顔が張り付いており、士郎は肩を落とし大きく溜息をつく。
「さて、住むところの話がついたところで、今度は衛宮君に仕事について説明しようかの」
仕事という言葉と共にまじめな表情に戻った学園長に、士郎も表情を引き締める。
「まずは副担任としてじゃが、補佐をお願いしたいのじゃ。教師として以外にも私生活の面や、魔法使いとしても、の。何でも衛宮君が解決してしまってはネギ君の修業の意味が無くなってしまうからの」
「わかりました」
「次に寮の管理人としての仕事じゃが、こっちは文字通り管理人としての仕事じゃ」
細かいことはこれを読んでおけば大丈夫じゃ、と数枚の用紙と共に部屋の鍵を手渡す。
「それと、いま言った仕事以外もお願いすることになるかもしれんが、かまわんかの?」
「大丈夫ですよ」
「そうかそうか、では最後に、くれぐれも一般の生徒に魔法、いや魔術じゃったか、そのことをばれんようにの。もしばれたら……」
話を区切り、湯飲みに口をつける。
そして湯飲みを置いて、一言。
「オコジョにされてしまうからの」
身構えていた士郎は予想外の言葉に、思わず素っ頓狂な声をあげる。
「お、オコジョですか?」
「うむ、じゃから十分注意するようにの」
「わ、わかりました」
学園長が冗談を言っているようにも見えず、士郎はとりあえず了解を伝える。
「後はこれを受け取っておいてくれ」
次に士郎は封筒を渡される。
中を確認すると、そこには一万円札が厚みをもって存在していた。
「ええと、お金なんて受け取れませんよ」
「衛宮君、その格好で教師をするつもりかの?」
手元の封筒を返そうとするが、フォフォフォと笑う学園長に指摘され、士郎は自分の格好を確認する。
ジーンズにトレーナー、赤い聖骸布。
確かに教師、というにはおかしな格好である。
「それ以外にも、その用紙にも書いてあるが部屋にはある程度揃っているとはいえ生活に必要な物は出てくるじゃろ? ご飯も食べないといかんしの」
「そうですね……。では、お借りします」
士郎の答えに学園長は固いのー、と言った後で最後に、と言葉を続ける。
「明日はまずこの部屋に来てくれんかの。ネギ君を紹介せんといかんからの」
「わかりました」
「では、わざわざすまんかったの。今日はこれまでじゃ」
「はい、失礼しました」
バタン、とドアが閉まる。
そうして士郎が学園長室を出た後。
「……それにしても、あのエヴァンジェリンがよくするとはのう」
学園長は一人呟く。
「面白くなりそうじゃ」
辺りが赤く染まる中、士郎は買い込んだ山のような荷物を抱えてある建物を見上げていた。
言うまでもなく、目の前にあるのは、これからの住居となる麻帆良学園中等部女子寮である。
「ここか……」
大量の荷物を抱えながら、士郎はそう漏らし寮の前で立ち尽くしていた。
いくら寮の管理人ということになっていても中に入る決心がつかず、刹那が通らないものかと待っていたのだ。
しかしそううまくいくはずもなく、かといって立ち尽くしているわけにもいかず。
「……行くか」
気後れしそうになる自分に気合を入れ、寮の玄関をくぐった。
5分後。
山のような荷物と共に持った寮の案内図に視線を落とし、士郎は自身の部屋がある階を歩いていた。
このあたりにあるはずの自分の部屋を手元の案内図と見比べつつ探していると、曲がり角に差し掛かったあたりで、
「きゃっ!?」
ドンッ、という衝撃と共に上がる女の子の声に、士郎は荷物を崩さないようにバランスを取りながら慌てて声のしたほうに目をやる。
そこには床に腰をついている黒髪の女の子と、その隣にはツインテールの少女が立っていた。
「このか、大丈夫!?」
「うん、なんともないえ」
「ちょっと、どこみて歩いてるの……って、どうしてここに男がいるの!?」
木乃香と呼ばれた子を起こすとツインテールの少女はこっちを見、ぶつかった相手が男だと気付くとずんずんと詰め寄ってくる。
「あー、そのだな……」
その剣幕に押され、士郎は謝ることも出来ずに思わず半歩後ずさる。
が、すかさず少女も半歩詰め寄る。
「早く出て行きなさいよ!ここは女子寮なのよ」
「えーと、こっちにも事情というものが……」
「言ってみなさいよ!」
「俺、ここの管理人っていうことなんだ」
「へ?」
さきほどまでの剣幕を忘れ去ったかのように目を丸くする少女に、士郎はいまのじゃあんまりか、と思い、佇まいを正し、告げる。
「今日からこの寮の管理人になりました衛宮士郎です。よろしくお願いします」
言って、抱えている荷物ごと頭を下げた。
「………」
一瞬の静寂の後。
「え、ええーーーーー!?」
目を見開き、盛大に叫ぶ少女。
「アスナー、あんまり大きな声出すと周りに迷惑やえ?」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!なんで男が女子寮の管理人なんてするのよ!」
「いや、なんでと言われても。俺も学園長に頼まれたからで」
さきほどまでの勢いに輪をかけて迫ってくる少女だったが、学園長という言葉にはあ、とため息をつく。
それに代わってこのかと呼ばれた少女が口を開く。
「おじいちゃんに頼まれたん?」
「おじいちゃんって、もしかして学園長のお孫さん?」
「うん、学園長はうちのおじいちゃんなんよ。よろしくなー士郎さん」
「あ、よろしく。えっと、このかちゃんであってるかな?」
「それであってるえ。こっちはアスナっていうんよ」
「明日菜もよろしくな」
木乃香に紹介され、さっきまで詰め寄っていた明日菜だったが、まあ学園長先生の言うことなら仕方ないかと呟いて、
「えと、こっちこそよろしくお願いします士郎さん」
敬語で挨拶する明日菜とさきほどまでのギャップに、士郎は笑みを浮かべる。
「そんなにかしこまる必要はないさ。さっきまでと同じでいいさ」
「……じゃあ普通に話すわ。ところで、なんでこんなところ歩いてるの?」
「ああ、ここらへんに俺の部屋があるはずでさ、探してるところなんだ」
指先で摘んでいる案内図をピラピラと振ると、明日菜がそれを掴み、覗き込む。
「全く仕方ないわね。案内してあげるからついてきなさいよ」
「助かる。このかちゃんの手首も早く手当てもしたかったしな」
「え、手当てって、このか?」
振り向く明日菜に、木乃香はバツが悪そうに笑顔を作る。
「あはは、よくわかったなー士郎さん」
「さっき立ち上がろうとして手をついた時、一瞬だけ痛そうにしてただろ?」
「でもええよ、これくらい大したことないし」
「ダーメ。そういうのはほっとくと治るまで時間がかかっちゃうからね」
「でもー、ひゃっ!?」
大丈夫と言い張る木乃香だったが、士郎が手首に軽く触ると痛そうに声をあげた。
「ほら、触っただけでそんな声出すくらいなんだから、結構痛いだろ? すぐすむから上がっていってくれ」
「そうよこのか。元々士郎のせいで怪我したんだしさ。ほらほら」
遠慮する木乃香の背中を押してずんずん進んでいく明日菜の物言いに苦笑しつつ、士郎は後をついていく。
すぐそこまで来ていたようで、少し歩くと明日菜の足がが一つの部屋の前で止まる。
「ほら、ここよ」
「わざわざありがとな」
明日菜に向かって礼を言って、管理人室の鍵を差込みドアを開け、玄関に荷物を下ろす。
「いま用意するからちょっと待っててな」
2人を部屋に上げてから、士郎は手に持っていたうちの一つのビニール袋の中を探り、さきほど買った包帯と湿布を取り出す。
「はいこのかちゃん、手見せて」
観念したのか、素直に腕を差し出した木乃香の腕を取る。
手首に湿布を貼りながら、士郎はさきほどできなかった謝罪の言葉を口にする。
「怪我させちゃってゴメンな」
「気にせんでええよ。手当てまでしてもらっとるし」
「いやまあ、それはそうなんだけど……。とにかくゴメンな」
朗らかに言う木乃香にそれ以上言葉が見つからず結局再びごめんと謝る士郎に、木乃香は微笑む。
その間も士郎は手を止めることなく丁寧に包帯を巻いていき、仕上げとばかりにテープでとめる。
「これでよし、と。これなら明日にはよくなってるはずだから、今日一日はあんまり動かさないほうがいいよ」
「はーい。あ、でもそうすると今日の晩ご飯どないしよ?」
木乃香は手当ての様子を見ていた明日菜に話を振る。
「そうねぇ、その手じゃ料理出来そうにないし、食堂でいいんじゃない?」
「それなら明日菜が作ればいいんじゃないか?」
「う……」
思ったままのことを口にする士郎だったが、明日菜は言葉を詰まらせる。
それに首を捻る士郎に、木乃香が笑いながら説明する。
「明日菜はなー、料理苦手なんよ」
「あー……、なるほど」
「……なんで納得するのよ」
明日菜がジト目に気付き士郎は慌てて言い訳する。
「あー、なんだ、明日菜は作ろうって言わなかっただろ? だから苦手なんだなーと思っただけだ。それより、」
不機嫌そうな眼差しをかえない明日菜を見て、士郎はなんとか話を変えようとと、玄関においてあるビニール袋を確認して、
「そうだな、それなら俺が二人の分の晩飯も作るよ」
すると二人、特に明日菜が意外そうな顔をする。
「……何か変なこと言ったか?」
「士郎、料理できるの?」
「まああんまり期待されると困るけどな」
「でもええの? うちらは食堂でもかまへんけど」
「いいって。それに、ご飯ってのは一人で食べるよりみんなで食べたほうがおいしいだろ? だから、俺も食べていってくれるとうれしいかな」
笑顔で言う士郎を見て、木乃香も微笑み、
「それもそうやね。それじゃあお願いしてもええ?」
それに士郎は任せておいてくれ、と答えて料理道具や食材の入った袋を持って台所へと向かった。
「ご馳走様でした」
「お粗末様でした」
3人が箸を置く。
目の前のテーブルに置かれた皿はすべて空っぽとなっていた。
「おいしかったー。士郎さん、料理上手やなー」
「まあ、昔から料理はしてたからな」
「……何か複雑だわ」
幸せそうな木乃香とは対照的に、明日菜は士郎と空っぽの皿を見比べて微妙な表情を浮かべる。
「どうかしたか?」
「なんでこんなに料理がうまいのよ」
「なんでって言われてもな……、昔からしてたからかな」
理不尽な問いに困惑気味に答える士郎に、明日菜はまだ納得いかないといった様子でそう、と呟く。
「アスナー、そんな顔するなら練習すればええんとちゃう?」
「いいわよ。練習してもこのかよりうまく作れそうにないし」
食後のお茶を飲みつつしばらくそんな他愛のない会話を交わしていると、明日菜が時計を見て、士郎に向かって口を開く。
「そろそろ部屋に戻るわ。明日の朝も早いしね」
「え、もうそんな時間なん?」
立ち上がった明日菜がほら、と指差す先には真新しい時計。
「あー、ホンマや。もっと話したかったんやけどなあ」
「まあ、別に今日が最後って訳じゃないだろ?」
残念がる木乃香だったが、士郎がそう言ってぽん、と頭に手を置くと、くすぐったそうにしながらそれを受け、確かめるように聞く。
「また来てもええ?」
「ああ。来てくれると俺も嬉しい」
士郎の答えに木乃香は顔をほころばせる。
「うん。またお邪魔するなー」
「このかー、行くわよー」
先に玄関で待っていた明日菜の呼びかけに、木乃香は立ち上がりパタパタとかけていく。
そして玄関に立つと、振り返り手を振る。
「それじゃ士郎さん、おやすみー」
「おやすみ」
士郎は手を振り返し、二人が出て行く。
扉が閉まるのを見届けながら、あの二人に刹那とエヴァと茶々丸がいる学校か、と士郎はまだ見ぬ教師生活に思いを馳せる。
一方、廊下では木乃香と明日菜が士郎の部屋での出来事を思い出していた。
「士郎さん、いい人やったなー」
「そうね。あれなら大丈夫そうだわ。それよりこのかさ、何か上機嫌じゃない?」
「え? そんなことないえ?」
言葉とは裏腹にいまにもスキップし出しそうな木乃香に、明日菜はやれやれといった顔をする。
「ま、いいわ。早く帰って寝ましょ。明日はバイトもあるし、新任教師の迎えいかなきゃいけないんだからさ。全く、何で学園長の孫娘のアンタがそんなことしなきゃいけないのよ」
「スマンスマン」
すたすたと歩く明日菜の後ろを木乃香も歩いていく。
「楽しくなりそうやなー」
そう、小さく口にしながら。
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無題
更新お疲れ様です。
楽しく拝見させていただきました。
士郎はやはりというか女子寮の管理人に。
早速木乃香のフラグまでたてやがってこの野郎な感じです。これからもラブくてひない展開その他諸々期待しています。
楽しく拝見させていただきました。
士郎はやはりというか女子寮の管理人に。
早速木乃香のフラグまでたてやがってこの野郎な感じです。これからもラブくてひない展開その他諸々期待しています。
無題
六話の更新お疲れ様です。
女子寮の管理人ですか、エヴァの家で下僕生活でも個人的には面白そうでしたが。
「いただきました」というセリフには少し違和感が、あったものの相変わらず面白かったです。
今年もがんばって更新してください。
女子寮の管理人ですか、エヴァの家で下僕生活でも個人的には面白そうでしたが。
「いただきました」というセリフには少し違和感が、あったものの相変わらず面白かったです。
今年もがんばって更新してください。
無題
更新お疲れ様です。
士郎は女子寮管理人に納まりますか~。
個人的にはエヴァの家で主夫って言うのも捨てがたいですがまぁ、こっちの方が色々なキャラと絡めるんでそれはそれで楽しみです。
初っ端から木乃香フラグたててくれやがりって・・・・・・・・・・GJ!士郎w
でも、副担任に寮管理人、更には警備員までこなさせるって学園長かなり無茶言ってると思うのは私だけでしょうか?
次回、とうとう子供先生が登場しますが士郎がいる事によってどう変わっていくかとても楽しみにしております。
士郎は女子寮管理人に納まりますか~。
個人的にはエヴァの家で主夫って言うのも捨てがたいですがまぁ、こっちの方が色々なキャラと絡めるんでそれはそれで楽しみです。
初っ端から木乃香フラグたててくれやがりって・・・・・・・・・・GJ!士郎w
でも、副担任に寮管理人、更には警備員までこなさせるって学園長かなり無茶言ってると思うのは私だけでしょうか?
次回、とうとう子供先生が登場しますが士郎がいる事によってどう変わっていくかとても楽しみにしております。
無題
はじめまして、眠生と申します。楽しく読ませていただきました。
このかフラグ、グッジョブです。このか好きなもので。
京都編までは出張りすぎず、ところどころで存在感を示してくれれば、と思います。
それと一箇所違和感を感じました。
このかは初対面でちゃん付けなのに対し、アスナは呼び捨て。ここがどうにも。
最初は二人ともちゃん付けで、あとからアスナが呼び方を変えさせるようにした方が自然かなと思いました。
まぁ、そもそも士郎がファーストネームで呼ぶことが珍しいとも思いますが、ここは紹介がファーストネームだけだったので、そんな気にはなりませんね。
あと士郎の口調や態度に関しては自分は違和感を感じません。
彼はぶっきらぼうではあるけれど、常識のある人間だと思うので。
対応が雑になるのは、自分と相性が悪いと悟ったときでしょう。
長くなりましたが、次回を期待しております。
このかフラグ、グッジョブです。このか好きなもので。
京都編までは出張りすぎず、ところどころで存在感を示してくれれば、と思います。
それと一箇所違和感を感じました。
このかは初対面でちゃん付けなのに対し、アスナは呼び捨て。ここがどうにも。
最初は二人ともちゃん付けで、あとからアスナが呼び方を変えさせるようにした方が自然かなと思いました。
まぁ、そもそも士郎がファーストネームで呼ぶことが珍しいとも思いますが、ここは紹介がファーストネームだけだったので、そんな気にはなりませんね。
あと士郎の口調や態度に関しては自分は違和感を感じません。
彼はぶっきらぼうではあるけれど、常識のある人間だと思うので。
対応が雑になるのは、自分と相性が悪いと悟ったときでしょう。
長くなりましたが、次回を期待しております。
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